【連載小説第1回】『 コンビニで出会ったエロい女の子と爛れきった関係になりました。』

【連載小説第1回】『 コンビニで出会ったエロい女の子と爛れきった関係になりました。』

2018/08/21 18:02

「小説家になろう」の男性向けサイト「ノクターンノベルズ」の
人気小説第1巻大増量お試し読み第1回!

 生活感あふれるなかにねっとり爛れたエロスが大好評のオシリス文庫ヒット作『コンビニで出会ったエロい女の子と爛れきった関係になりました。』第1巻大増量お試し読みを全5回に分けて期間限定で公開しちゃいます!

コンビニで出会ったエロい女の子と爛れきった関係になりました。(1) (オシリス文庫)

コンビニで出会ったエロい女の子と爛れきった関係になりました。(1)
著者:高橋徹/イラスト:篠岡ほまれ

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第1話 出会いはコンビニで

 そろそろ、潤いが欲しいと思った。

「んぐぐ……ふぅ」

 2時間ほど集中したところで、衣丘友也《きぬおかともや》は座ったままぐっと身体を反らした。今年で齢《よわい》30を迎えた身体は以前とそれほど変わらず、「30代になると一気に身体にガタがくるぞ」と大学生の頃から聞いていた話にはいまいち実感が湧いていない。
 例えば自分の年齢を知らないまま30歳になった人はどうなんだろうか。30歳を超えた瞬間にガタがくるというのは精神的なものが大きいのではないか……などと、集中力が切れた途端にどうでもいい雑考がわんさかと湧いて出てくる。
 上半身をさんざん伸ばしたり縮めたりしたところで、仕事用のデスクから離れる。3年前に買い替えた椅子は3万円ほどだったがきっちりと役目を果たしてくれていて、フリーで独り立ちしてからは未だに腰痛に悩まされたことはない。姿勢も大事なんだろうな……と思いながら、カリカリと頭をかく。
 開きっぱなしのノートPCが指す時刻は22時。夕食をとってから最近取り入れた瞑想を15分ほど行ない、そこからまるまる2時間集中していた。

(……寒いな……)

 集中している間は気づかなかったが、エアコンの冷房をきかせすぎていたようだった。おかげで今は友也の立っている8畳間が冷えに冷え込んでいる。腕をさすりながら、いそいそとローテーブルにぽつんと放置されたリモコンを手にし、無駄に腕を振りかぶって『強』から『自動』に変える。慣れない動きで肘に違和感が走りヒヤリとした。友也のひとり茶番をあざ笑うかのようにエアコンの音が引いていく。
 外はどうなっているのかと窓を開けると、想像を遥かに上回る不快な湿気と熱気が疲れた肌に絡みついてきた。7月に入ってもまだまだ梅雨は続いていて、今は雨こそ降っていないものの、いつでも降り出す準備はできていますといわんばかりに黒々とした雲が天を覆っている。
 いつでも準備ができてますってなんだよ、達人かなにかかよと自分で自分にツッコむ。虚しさが増した。フリーの仕事だと、油断していると1ヵ月の間お店の人としか話さないなんてこともザラにある。そろそろ気の置けない友人を呼んで飲みでもしようかと思った。

(あ、やべ)

 部屋の端にのっそりとたたずむ可燃ごみ袋に目がいく。明日は土曜日で可燃ごみの収集日だ。忘れない位置に置いておかないと、下手をすれば思い出すのが日曜日になってからなんてこともある。友也がその存在を思い出すと、俺を忘れるなよと主張するようにパンパンに詰め込まれたゴミ袋がこてんと倒れた。
 友也のアパートのごみ捨て場は大家の意向なのか、まるでテロの爆発物対策をしているかのように堅牢な造りをしている。東京の片隅のアパートには友也を含めさまざまな生活リズムで過ごす人たちが飛び込んでくるので、前日の夜であってもカラスの存在を気にせずに捨てられるのはありがたかった。

「今日は金曜日で、いまは22時。……たぶんいるよな」

 スマホを開いて曜日も確認すると、思わず独りごちた。本来ならば気負う必要のない行為なのだが、なんとなくごみを捨ててそのまま直行というのは気が引ける。
 サンダルを突っかけてドアを開ける。むわっとした熱気に顔をしかめながら階段を降りて、ゴミ捨て場のずっしりとした蓋を開けた。いまこの瞬間に中で爆発が起きたら、俺の頭なんて簡単に吹き飛ぶよな……と他愛のない想像をしながら可燃ごみを捨てた。
 無意識のうちに急いでいた足で部屋に戻り、ささっと身だしなみをチェックする。目的地には、いつもこの黒と灰色の間をとったような色合いのスウェット姿で行っているので気にすることなどないのだろうが、髪型が変になっていないかなど、まるで高校生男子のように念を入れて確認する。朝に剃った髭《ひげ》がそのままなのはご愛敬だ。
 財布とスマホをズボンのポケットに入れると、ちょっとずり落ちそうになる。ゴムがゆるんでいるのかもしれない。

「さて、行きますか」

 仕事をがんばった自分に、ご褒美という名の潤いを――。
 二度目の熱気が肌を撫でるが、このあとのことを考えると自然と浮かれてほとんど気にならなかった。

×  ×  ×

「っしゃいぁせー」

 馴染みのやる気のない声に出迎えられる。友也は家から歩いて5分のところにあるコンビニに来ていた。そろそろ眠りたくなっている身体を叩き起こすかのような強い照明に目を細めながら、いま自分が通った入口とは別の入口に向かう。
 広い立地を活かしているのか、このコンビニはL字型になっており、友也が通った入口の横にはレジ及びその向かいに広々としたイートインコーナーがある。つまみたい食べ物やちょっと欲しかったサプリなどがいくつか視界に入ったが、今はなによりも優先したい目的があった。
 L字型の店内を、まるで初めて万引きしようとしている人のようにそわそわと歩く。気だるげな店員の視線を感じたので、ぎこちない笑顔を向けてごまかした。十数歩歩いたところで雑誌コーナーが目に入る。

(……よし、今日もいた)

 雑誌コーナーで立ち読みどころか座り読みしているスウェット姿の女性の背中を見つけて、友也は小さくガッツポーズをとった。平日の21時くらいから、22時半くらいまで。それが、友也が幾度となく通った末に判明した『彼女』の出現時間帯だった。
 座っている『彼女』の後ろを通り過ぎるとき、ズボンがずり下がって白いお尻が3分の1ほど見えてしまっていた。よし、これもいつもどおり。新雪を振りかけたモチのような尻は妙な色気があり、下腹部にぞくぞくとした興奮が走る。
 あくまでさりげなく隣に並び、適当に取った雑誌を読みはじめた。不自然なほど近いともいえず、かといって遠いともいえない絶妙な距離。
 全く脳に浸透してこないグラビアページを眺めながら、右下の『彼女』の顔を見やる。
 ――初めて見たときは、猫みたいだな、と思った。
 歳はハタチくらいだろうか。自分よりもかなり若く見える。
 黒髪は肩にかかる程度まで伸びていて、きっちりとまっすぐに整えられていないところに生々しさを感じてかえってクるものがある。また、前髪をきっちり半々で分けており、なめらかなおでこが覗いていた。ぺしぺしと触ってみたくなる。
 着ているスウェットのチャックがだらしなく開けられていて、指先で触れたら柔らかく沈み込みそうな豊満な乳肉の谷間が見えてしまっている。
 立ち読みしているのは漫画だったり女性誌だったりといろいろなパターンがあったが、

(んな……っ!?)

 今日はあろうことか、週刊誌のヌードグラビアを眺めていた。友也が子供の頃から知っている女優で、今や熟女と称される年齢になった人だ。初々しい学生役を演じていた頃からは想像もつかない、妖艶な表情でおとがいを上げている写真に目がいく。
 ――『彼女』は、こういうところがあるからたまらない。
 ……と、友也はここ1ヵ月ほど、隣で立ち読みをするたびに思っている。
 仕事を終えたあとにPCでエロ動画や漫画を見て自慰を行なう日々のなかで、この女性の存在はかなり大きなインパクトを与えた。
 まるで興味の湧かない不良漫画のページを、乱丁をチェックする人よりもゆっくりとめくりながら隣の『彼女』をちらちらと盗み見る。
 女性の身体をじろじろと見るのは失礼だ。そんなことはわかりきっている。
 それでも、この子の身体はずっと見ていたくなるのだ。罪悪感を性欲が上回ってしまう。
 抜群の美人というわけでもなく、ほどよく可愛い顔。
 絶世のプロポーションとはいえないであろう、ほっそりとしながらもどこか肉感的な身体。
 そして今このときもそうであるように、股間にクるような隙を見せながら平然と雑誌の座り読みをする、その性格。
 なにもかもが、友也の中に抗いがたい劣情を催させるのだ。下手なAVや漫画を見るよりも、この女性の尻や胸の谷間を目に焼きつけて想像しながら抜いた方が大量の精子が出てくるほどだ。我ながらなにをしてるんだ……とは自慰するたびに思うものの、喉元を過ぎれば男の本能は熱さという名の罪悪感を忘れてしまう。

(今日もありがとうございます)

 帰ったら即座に妄想しながら自慰をすべく、チラチラと、それでいて瞳をギラギラとさせながら女性の顔、胸、尻をじっと見つめる。
 立ち読みを始めてから10分ほど経ち、そろそろ帰るか……と思ったとき。

「お兄さん、よく来てますよね」

「……へ?」

 不意に、今まで自分がさんざんあけすけな視線を送っていた『彼女』から、声をかけられた。
 

第1巻大増量お試し読み公開第2回は8月22日18時公開!

●【連載小説第2回】※エッチシーンあり 『コンビニで出会ったエロい女の子と爛れきった関係になりました。』

著者・高橋徹先生インタビュー記事はこちら!


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コンビニで出会ったエロい女の子と爛れきった関係になりました。

著者:高橋徹
イラスト:篠岡ほまれ
レーベル:オシリス文庫


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