【オシリス文庫】「カレー沢薫の淫モラルなラノベ体験」第2回「触手エステ」──『モンスターセラピー! カラダの悩み、この子たちにお任せください』

【オシリス文庫】「カレー沢薫の淫モラルなラノベ体験」第2回「触手エステ」──『モンスターセラピー! カラダの悩み、この子たちにお任せください』

2020/06/05 17:00
【オシリス文庫】「カレー沢薫の淫モラルなラノベ体験」第2回「触手エステ」──『モンスターセラピー! カラダの悩み、この子たちにお任せください』


人気漫画家の新連載コラム! 「全身貞操帯」「触手エステ」──アダルトライトノベル「オシリス文庫」の個性的なプレイやテーマをカレー沢薫先生が切れ味するどく語ってくれます! あなたの知らなかった性癖が花開いちゃうかも!?



(注:コラム内でオシリス文庫の刺激的な挿絵が登場することがあります。周囲にはお気をつけください)

現在、ライトノベルでは「異世界モノ」と呼ばれるファンタジー系が大人気である。

ファンタジーのいいところは「なんでもアリ」なところである。
どんな非現実的なことが起きても「ファンタジーだから」のひと言で説明がつく。
そして「ファンタジー」の利点をいちばん活かせるジャンルは「エロ」と言っても過言ではない(編集部注:個人の感想です)。

過言だったかもしれないので最後に「※個人の感想です」と編集部注を入れてもらうとして、フィクション、特にファンタジーとエロの相性がいいのは確かだ。

フィクションならセックスしないと死ぬ病にかかるがほかの健康はなぜかいっさい害さない魔法のお薬や、セックスしないと出られない便利な部屋も出し放題だ。
おそらくこれをリアルでやろうと思ったら、麻薬取締法違反や監禁の罪に問われると思う。

しかし、たとえ法をファックするガッツがあったとしても、現実では不可能なプレイも多い。
特に「人外」が出てくる話はこれぞファンタジーの真骨頂と言えるだろう。
現実でもワンちゃんくらいなら使えるかもしれないが、それも動物愛護の精神に触れるのでダメだ。
このようにファンタジーとは逆で、エロと倫理の相性は最悪である。

今回はそんなファンタジーエロ界で古くから御活躍されている先輩がテーマである。

「触手」
それがパイセンのお名前だ。
「触手とはなにか?」と問われたら、こちらも「そういえばあいつはなんなんだ?」と質問を質問で返して爆殺されるしかないのだが、いちばんイメージしやすいのは「タコの脚」である。

実際、世界的に有名な日本の画家、葛飾北斎(かつしかほくさい)もタコが裸の女に絡みつく「蛸と海女」という春画を残している。
そしてタコからさらに無駄をそぎ落とし、進化した存在が「触手」である。

まずヌメヌメしているし、そこに「服を溶かせる」「粘液に催淫効果がある」などオプション乗せ放題なうえ、本数もいくらでも増やせる。
千手観音や、アジアの神々が時に数多(あまた)の御手をお持ちなのと違って、人間が手数を増やそうと思ったら人数を増やすしかない。つまり触手は神と言っても過言ではないのではないか。

これ以上続けても、手数より怒られる方面が増えるだけなのでやめておくが、とにかく手足の本数が限られていて粘液も出せない人間からすれば、痺れて憧れざるを得ない存在であり、昔から多くのエロファンタジーで重宝されてきた。

しかし、オシリス文庫が取り扱う触手は、使い古された触手ではなく、進化した最新型触手である。

「触手エステ」
これが今回の本題だ。

触手エステが登場するのは『モンスターセラピー! カラダの悩み、この子たちにお任せください』の2巻と4巻である。
簡単な概要を紹介すると、主人公アレスはモンスター使いであり、いろいろあってモンスターを使ったエステを開業することになるが、もちろんただのエステではすまず、女たちの体は火照り散らかしていくのであった……という内容だ。


「触手エステ」と聞くと、一瞬なにが起こった? と思うが、エステやマッサージを題材にしたエロ創作は意外に多く、そこで重要になってくるのは「手技」であり、ローションなどもよく使われる。
つまり、エステと触手やスライムは相容(あいい)れないどころか、むしろ「これは食い合わせがいいですぞ!」と言わざるを得ない、

1巻目はスタンダードに、女情報屋がスライムによる洗体とマッサージを受け、性欲を持て余してしまい……という、メタルなギアがソリッドしてしまう内容となってしまう。

そして「触手エステ」が登場する2巻目では便秘に悩む女薬師の直腸を触手で掘り散らかす、という内容になっている。

2巻にして突然内容がとがり出したような気がするが、人間以外が出てくる時点でとがっているよと言われたらそこまでだ。

しかし、本作のいいところは触手にエステをプラスしたことにより「ライト」になっている点だと思う。
普通、触手などモンスターが出てくるエロファンタジーといえば「くっ、殺せ!」でおなじみの、女が酷い目にあう凌辱系が多い。好みによるが、女から見ると敷居が高く男性向けというイメージが強い。



しかしそこに「エステ」という女の大好物をブッこむことにより、女子でも安心して読める仕様になっている。
しかもモンスターセラピーは、エロだけではなく肌がきれいになるといったちゃんとエステとしての効果もあるのだ。
触手が出てきて両者ウィンウィンのエロ創作というのは珍しいので、やはり「新しい」と言わざるを得ない。

ちなみに、4巻ではフィストファックによる膣マッサージというプレイが展開されているそうだ。

フィストファックというのは大事なところに手首を入れてしまうプレイだが、かなりの上級者でないと痛そうで見ていられない。
しかし本作に登場するのは「小型ゴブリン」を使ったフィストファックであり「フィストファックは見たいが、痛そうなのは嫌」というムチャクチャな要望にもみごと応えている(編集部注:人間のペニス大の腕です。スライムで洗浄して安全性に配慮しております)。


「触手で直腸を!」というとエロ同人みたいにムチャクチャにする気だな、と身構えてしまうが、本作においては「気持ちいいうえに、手や道具を使うより、これが体にいちばん負担がかかりません」という「優しさ」な気がしてきた。

このように全編通してアイディアが光っており、モンスターという人間相手よりエグくなりがちなものを使ってむしろ「ライト」に仕上げている、という逆転の発想である。

実際、主人公アレスはなかなかのイケメンであり、女性にもおすすめというのはあながち嘘ではない。

人外プレイに興味はあるが、凌辱系はちょっと、という人にはうってつけの作品ではないだろうか。

『モンスターセラピー!』既刊1~5巻好評発売中! 1巻はただいま100円で配信中です♪


カレー沢薫

漫画家兼コラムニスト。2009年に『クレムリン』で漫画家デビュー。近年は切れ味するどいコラムでも人気。『ひとりでしにたい』『負ける技術』『生き恥ダイアリー』など著書多数。一日68時間(諸説あり)のツイッターチェックを欠かさない。


モンスターセラピー! カラダの悩み、この子たちにお任せください
著者:峰崎龍之介/イラスト:ガラナ

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