【オシリス文庫】「カレー沢薫の淫モラルなラノベ体験」第10回「アダルト同人誌ノベライズ」──『離島へ留学したらホストファミリーがドスケベで困る』『イトムスビ』

【オシリス文庫】「カレー沢薫の淫モラルなラノベ体験」第10回「アダルト同人誌ノベライズ」──『離島へ留学したらホストファミリーがドスケベで困る』『イトムスビ』

2020/09/25 17:00
【オシリス文庫】「カレー沢薫の淫モラルなラノベ体験」第10回「アダルト同人誌ノベライズ」──『離島へ留学したらホストファミリーがドスケベで困る』『イトムスビ』


人気漫画家の連載コラム! 「全身貞操帯」「触手エステ」──アダルトライトノベル「オシリス文庫」の個性的なプレイやテーマをカレー沢薫先生が切れ味するどく語ってくれます! あなたの知らなかった性癖が花開いちゃうかも!?



(注:コラム内でオシリス文庫の刺激的な挿絵が登場することがあります。周囲にはお気をつけください)

『離島へ留学したらホストファミリーがドスケベで困る』

デカアァァァァいッ(乳が)説明不要!!


今回紹介する作品のひとつだが、タイトルで全部説明が終わっているというライター殺し系である。

オシリス文庫作品はもちろん全部エロいのだが、エロいなかにも、ファンタジーやミステリー、ホラーなどストーリー性が強いものも多く、その昔「エロゲーをプレイしていたはずなのに、気づいたら号泣していた」という現象がよくあったように、股間以外を揺さぶってくる作品も多い。

そういう作品もいいが「トンネルを抜けたらそこはセックスランドだった」みたいな作品もやはり必要である。
人生には「疲れ果てて指一本動かしたくない、股間のもの一本しか動かす気がしない」という日もあるのだ。

この作品はそういう時のために電子の本棚にストックしておきたい逸品だが、その前に今回紹介するタイトルには「同人からの逆輸入作品」という特徴がある。

抜く側からしたら、おそらく目の前にある乳がインディーズだろうがメジャーだろうが関係ないとは思うが、今回はそういうテーマなのでご容赦いただきたい。

漫画業界でも、昔からコミティアなどで発掘された同人作品が商業化することはあるし、最近はツイッターでバズった漫画が書籍化というのも全く珍しい話ではない。
その結果、ツイッターには「○○が××した話」という体(てい)で、超おもしろ漫画が連日流れてくるようになり、当然その中には素人作品も多い。

それを見るたびに「こんな業界でやっていられるか! わたしは部屋に戻らせてもらう!」と翌日惨殺死体で発見されるムーブをかましたくなるが、逆に夢がある時代になったとも言える。

この『離島へ留学したらホストファミリーがドスケベで困る』はFANZAなどで販売されている人気同人漫画作品を、ノベルとして商業化したものである。
ちなみにちゃんと原作サイドから権利許諾済なので海賊版というわけではない。出版界もかなり乱世になってきたが、さすがにそこまで世紀末化していない。
エロというビジュアルが大事なジャンルで、漫画をノベル化というとピンとこないかもしれないが、ノベルはなんと言ってもゆっくり読める。美味いチョコレートをもっと長く楽しめるように、チョコ味の飴やガムなどの別の菓子にしたような感じだ。
また漫画の場合、絵が好みじゃない、乳が正円すぎる、陰毛の描写があまりにも執拗、などちょっとの解釈違いですぐにズボンのチャックが閉店ガラガラしてしまうが、ノベルの場合は脳内でビジュアルを好きに想像できる。

また、人気同人作品にはすでに「同人でウケた」という実績があるため、ハズレを踏む確率が低い。
ツイッターではバカウケだったのに、商業化したらそんなに売れなかったというのはよくある話だが、少なくとも全く面白くない、ということは少ないのだ。

そんな感じでノベル化された『離島へ留学したらホストファミリーがドスケベで困る』だが、タイトル以上に説明することがないのを承知であえて説明するなら、都市部の大学生「伊ヶ谷恵(いがやけい)」は単位獲得のため、とある離島に留学することになる。
そしたら、ホームステイ先が巨乳ドスケベ家族だったのである。

やっぱり、タイトル以上に説明することはなかったが「ドスケベ家族」とひと言で言ってもその家族構成は気になるところだろう。
「母、祖母、伯母、娘(都会の学校に行っているため不在)」とかだったら一気に玄人向け作品になるし「兄、父、祖父」だったらBLである。

だが『離島へ留学したらホストファミリーがドスケベで困る』のドスケベ家族は、巨乳の双子大学生「鼓(つづみ)」と「灯(あかり)」そして、その母「環(たまき)」という、初心者でも安心、上級者はある意味がっかりの、スタンダードラインナップとなっている。


ちなみにエロに出てくる双子というのはなぜか「双子なのに対照的」で見た目もあんまり似てないことが多いが、鼓と灯も巨乳という共通点はあるが、鼓は大人しいメガネっ娘、灯は活発なポニーテール娘と、もはや他人レベルに見た目が違う。
確かに2本入りアイスじゃねえんだから、エロで同じ味を揃えてどうするという話である。

そして、ドスケベファミリーの名に恥じず、感覚的にはホームステイが始まってから4秒で、まず積極的な処女ビッチ「灯」に夜這いを仕掛けられ開幕勝利を決めたあと、大人しいと思われた「鼓」にも誘惑されV2そして、母「環」とも優勝して三冠を達成する。

ちなみに「母」と言ってもいわゆる「とてもこんな大きい子どもがいるとは思えない」若母である、ここでも玄人は若干着席だが、それでも巨乳に加え、経産婦らしい「巨尻」が娘たちにはないチャームポイントになっている。
なにも考えずに南国で母娘丼を腹いっぱい食いたいという時には最適な作品である。

もう一作、同人からの商業化作品を紹介する。

『イトムスビ』


本作は、女の子の視点で話が進んでいく。
ならば「百合」か、というとそうではない、本作はみんな大好き「NTR」作品だからだ。

みんな大好きと言ったが、NTR(寝取られ)はかなり好みが分かれるジャンルだとは思う。
「なんでこんな酷い話読まなければいけないんだ」とひたすらしょんぼりしてしまう人と「なぜこんな悲しい話読まなければいけないんだあああ!」と泣けて泣けて勃(た)って勃ってしょうがない人の二極化だと思う。

NTRを全て寝取られる側の男視点で書くと、なぜかNTR現場に最初から寝取られる男が同席している、というNTRの醍醐味もなにもあったもんじゃない話になってしまうため、寝取られる女子視点で書かれることが多いのだ。

浪人した予備校生「みずき」は真面目な彼氏がいながら、なかなか手を出してこない彼に不満を感じており、そんななか家庭教師の男に「それじゃあ『練習』してみようか」と持ちかけられるという「世界よ、これが日本のNTRだ」と誇ってよいレベルのザ・NTR作品だ。

NTRの良い(悪い)点は女の子が「真面目で清純」という点だ、最初からクソビッチだったら「そんなもの好きにしてください」である。
みずきも、奥手な彼氏に不満を感じつつも、好きという気持ちは本物であり「彼氏との本番のために」という気持ちから家庭教師の手中に落ちていき、一線を越えてしまうのである。

もうこれだけで、NTR好事家は胸と頭髪と股間をかきむしる手が止まらないと思うので、NTRがイケるという人にはおすすめできる。
だが、NTRがダメな人、もしくは「賢者モードが重い」という人にはおすすめしない。

「エロは暗い方が抜ける」という人のために『イトムスビ』のような作品があり「エロでどんよりしたくねえ」という人のために『離島へ留学したらホストファミリーがドスケベで困る』のような作品がある。
同じ同人誌発の作品だがかなりバランスの取れたラインナップである。


カレー沢薫

漫画家兼コラムニスト。2009年に『クレムリン』で漫画家デビュー。近年は切れ味するどいコラムでも人気。『ひとりでしにたい』『負ける技術』『生き恥ダイアリー』など著書多数。一日68時間(諸説あり)のツイッターチェックを欠かさない。


離島へ留学したらホストファミリーがドスケベで困る(1)
著者:田中珠/原作・イラスト:なるさわ景

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イトムスビ(1)
著者:田中珠/原作・イラスト:ベコ太郎

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