【オシリス文庫】「カレー沢薫の淫モラルなラノベ体験」第32回「舌淫紋」──『天才乙女は敗北したい 異世界で調教師始めたら変態マゾしか来ない件』

【オシリス文庫】「カレー沢薫の淫モラルなラノベ体験」第32回「舌淫紋」──『天才乙女は敗北したい 異世界で調教師始めたら変態マゾしか来ない件』

2021/08/13 17:00
【オシリス文庫】「カレー沢薫の淫モラルなラノベ体験」第32回「舌淫紋」──『天才乙女は敗北したい 異世界で調教師始めたら変態マゾしか来ない件』


人気漫画家の連載コラム! 「全身貞操帯」「触手エステ」──アダルトライトノベル「オシリス文庫」の個性的なプレイやテーマをカレー沢薫先生が切れ味するどく語ってくれます! あなたの知らなかった性癖が花開いちゃうかも!?



(注:コラム内でオシリス文庫の刺激的な挿絵が登場することがあります。周囲にはお気をつけください)

今日も一日、他人様(ひとさま)のパンツを盗まずにすんだ。

志(こころざし)が低すぎる、と思ったかもしれないが、実際このような欲望と日夜戦い続けている人は存在するはずである。
そして、その戦いに敗れた人が、法を犯し、体育館に並べられた大量の盗んだパンツ映像とともに夕方のニュースで実名報道されるのだ。

耐えている人がいる以上、我慢できない人間を擁護することはできないが、性癖というのは持って生まれたものである。
生まれつき自分の欲望を合法の範囲内で満たすことができない、というのはやはり不運としか言いようがない。
ちなみに、露出などの加害性のある癖を病気の一種として見る向きもあるようだが、今のところ一番の治療法は冗談ではなく「逮捕」と言われているらしい。
まず強制的に露出ができない状況に置かれる、そして露出をすることにより「逮捕」というすさまじい不利益が起きたという失敗体験からおのずと露出にストップがかかるようになるそうだ。

しかしその方法だと、癖というハンデはなくなっても今度は「前科」という十字架を背負って生きることになってしまう。
このように法を不悪口した性癖を持って生まれた人間の人生はハードモードなのだ。

ちなみに不悪口は「ふあっく」と読む。
人を仲たがいさせるようなことを言ってはならない、という立派な仏教用語なので使っても全く問題のない言葉だ。
だがこの言葉と発音が似ているFから始まる言葉を使っていい媒体はほぼ存在しない。

よってF的なことを書きたくなったら、不悪口と書いて衝動を抑えるのだ。
もちろんホンモノを使った時の爽快感には劣るが、それが禁じられている以上、代替物で我慢するしかないのだ。

癖も同様であり、痴漢は犯罪だが、痴漢ものAVや風俗の痴漢プレイなどで取り急ぎ股間にご納得いただいて生きている人もたくさんいると思う。
また、勝手に自ら法とか倫理とかを作って勝手に苦しんでいる愚かな人間を見かねて神は、ひとりにつきひとつ「脳内」という治外法権の場所を与えている。
ここでならなにをやってもとがめられないし、そもそも気づかれない、むしろそんな便利な場所を持っていながら現実でヤってしまう奴がいるのが不思議でならない。

しかし、世の中には「想像」が苦手な人がいる。
そんな神に愛されなかった人を救うのが、想像が得意な奴が自らの脳内を具現化した「創作」である。
つまりオシリス文庫のラインナップも全て「神の慈悲」と言っても過言ではない。

だが、世の中には法に触れる癖を創作で満たしたいが、創作とわかっていても女の子が酷い目に遭うのはかわいそうで見てられない、という面倒くささここに極まった人もいる。
だがこういった「股間と心の性癖が離反」という人もけっこう多いのだ。

そんな人のためにあるのが、今回紹介するような「フィクションの中にフィクション」タイプの作品である。

『天才乙女は敗北したい 異世界で調教師始めたら変態マゾしか来ない件』


実はこの作品は前にも「ヒトイヌ」というお題の回で紹介したことがある。
異世界転生した主人公「イチロウ」が、調教師となり、大っぴらには満たしにくい性癖を持った女たちを調教していく話である。

時にリョナとも言えるハードな調教描写が出てくるが、全て客の女が主人公に依頼したことであり、毎回「どうもありがとうございました」「今回も最高だった、また来るよ!」という爽やかな締めになるため、やっていることは凌辱系でも心に負担がない。

昔「AV監督になって凌辱AVを撮る」というエロゲーがあったが、これも『天才乙女は敗北したい』同様にナイーブな凌辱好きのために作られたものだと思う。
人間というのはどんな阿鼻叫喚も「この物語はフィクションです」のひと言で、急にポップコーン片手に鑑賞できるようになるのだ。
神がオナニー中に空いている左手で作ったとしか思えない、雑過ぎる生物である。

また本作がわざわざ異世界に転生しているのは「あいさつ代わり」というわけではない。
異世界であれば、現実では不可能な魔法やアイテムを使った調教が可能なのである。

今回紹介するのは2巻に収録されている話で、こちらも異世界ならではの調教が行なわれている。


「天才乙女」とタイトルにあるとおり、主人公のもとに来るのはなんらか才能や地位に恵まれた女たちである。
やはり調教というのは、最初から下半身まるだしで頭にパンツをかぶっているような女にしても映えないのだ。

今回の客は「ブリジット・コンチェルト」。大人気の歌姫であり、現代で言うところのスーパーアイドルである。


しかし彼女も御多分に漏れずドMであり、特に歌姫らしく、口や喉への強い責めを好んでいた。
まずは特殊な薬を使って、普通なら嘔吐不可避の喉フェラを所望するのだが、それだけでは異世界みが薄い。

さらなる刺激を望んだブリジットは「淫紋」を使ったプレイを希望する。
「淫紋」とは、エロマンガのヒロインの下腹部によく描かれているハートマークの奴だ。

奴だ、と言われてなにも思い浮かばない人はそれで問題ないし、調べる必要も特にない。

淫紋の意味は作品によって違うが、本作では「ほどこされた部分が超性感帯になる」という効果がある。

ブリジットはこともあろうにそれを「舌」にほどこすよう依頼する。
口内炎の存在を1秒たりとも忘れることができないように、口内というのは全く刺激を加えないでいるのが難しい場所である、舌ならなおさらだ。
そのためブリジットは食事をしただけでも絶頂するようになってしまう。
安全を考慮した調教がウリなため歌うことには問題はないのだが、コンサート中も歌うことで淫紋が刺激され軽イキしてしまう。
そして淫紋による快感が過ぎたせいか、ブリジットはやがて歌姫をやめてオナホールになることを決意する。

なかなか類を見ない衝撃的な転職だ。
周囲が止めるなか、引退コンサートを開き、引退を惜しむファンを前に涙するも、その嗚咽でまた絶頂する、という「こいつもうダメだ状態」なのだが、幸いにもファンはそれに気づかない。
本物の凌辱ものなら、応援していたアイドルが穴になり果てていたと気づいたファンに、輪姦(まわ)される、という陰惨な話になりそうだが、ブリジットはファンにとっては伝説の歌姫のまま引退し、歌姫として稼いだ大金を持って故郷に戻り、スローライフを送りながら、スライムを使った「リモート調教」という、奇しくも2021年の世界情勢に合った主人公イチロウの調教を受ける、という幸せな日々を送る。
ちなみにリモート調教とは、自らに小型スライムを寄生させ、それと感覚を共有するブリジットの形をした大型スライムをイチロウが調教すると、その感覚がブリジットにも伝わるというハイテク調教だ。

「定年後はこんな生活もいいかもしれない」と思えるから不思議である。

このように、どんなハードな調教をしても最後はかならずほのぼの終わっていくのだ。

女の子が凌辱の限りを尽くされているところが見たいが、かわいそうな女の子は見たくない、という股間と心が取っ組み合いの大げんかをしている人はぜひ読んでみてほしい。


天才乙女は敗北したい 異世界で調教師始めたら変態マゾしか来ない件
著者:コンペイトウ/イラスト:あかつき茜

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