【オシリス文庫】「カレー沢薫の淫モラルなラノベ体験」第39回「異世界ピッキング」──『異世界鍵屋と貞操帯 ~アソコの鍵穴、解錠します~』

【オシリス文庫】「カレー沢薫の淫モラルなラノベ体験」第39回「異世界ピッキング」──『異世界鍵屋と貞操帯 ~アソコの鍵穴、解錠します~』

2021/11/19 17:00
【オシリス文庫】「カレー沢薫の淫モラルなラノベ体験」第39回「異世界ピッキング」──『異世界鍵屋と貞操帯 ~アソコの鍵穴、解錠します~』


人気漫画家の連載コラム! 「全身貞操帯」「触手エステ」──アダルトライトノベル「オシリス文庫」の個性的なプレイやテーマをカレー沢薫先生が切れ味するどく語ってくれます! あなたの知らなかった性癖が花開いちゃうかも!?



(注:コラム内でオシリス文庫の刺激的な挿絵が登場することがあります。周囲にはお気をつけください)

日本はほかの先進国にくらべアナログ信仰が強い国で、特に紙に対する執着は常軌を逸しており、いまだに「ファッ○ス」なる欧米で口にしたら射殺されてもおかしくない放送禁止機器が現役で使われているオフィスも珍しくない。
先のオリンピックでも公共放送局が「ファッ○スで選手を応援しよう!」とい常軌を逸した企画をして他国を「ジーザス……」と神に祈らせていた。

しかし、紙フェチ国家日本もコロナの影響でいつまでも紙や印鑑にこだわっていられなくなったため急速にデジタル化、オンライン化が進むことになった。

だが、あらゆるものがハイテク化する中でいまだに、進化があまり見られないシーラカンスやカブトガニみたいな分野もある。
個人的にいちばん進化がないのは「傘」ではないかと思う「頭の上になにか覆いを作れば濡れない!」という方法は、下手をすれば原始人ですらやっていた可能性がある。
だがいまだに「頭の上に覆いを作る」以外の方法が見つかっていないのも確かなのだ。

それと同じ理屈なのが「避妊」である。
確かに最近は薬物や機器、手術など方法が多様化しているが、いまだに「棒に袋をかぶせて精子が漏れ出ないようにすればよいのでは?」というアナログここに極まった方法がいちばんメジャーなのである。
いつまでもこのままではいかん、ということから最近「キンタマに放射線を当てて精子を1~2週間殺す」という「大丈夫かソレ?」としか思えない機器も発表されたが、しばらくは袋をかぶせる原始人方式が主流のままと思われる。

しかし、避妊具に関してはいまだにアナログ色が強いのに対し、オナホやバイブなどの玩具は進化の一途であり、もはや本物より本物、VRとオナホを併用すれば数え役満で「童貞卒業」と言っても過言ではなくなりつつある。
だがこのままいくとAIやロボットに乗っ取られるSFのように、人間がオナホやバイブの汗拭き係になる日も遠くないのではないかと思う。

だが「ハイテク玩具」を使う時は少し注意してほしい。
最近は、通信機器だけではなくエアコンや洗濯機などもオンライン化する時代であり、大人の玩具も例外ではなく、宗谷岬(そうやみさき)から与那国島(よなぐにじま)にいるSMプレイの奴隷を調教できるオンライン玩具も登場しているようだ。
しかしパソコン同様オンライン化することにより「流出」や「乗っ取り」のリスクが発生してしまうのである。
実際、海外ではバイブメーカーかユーザーに無断でバイブから使用データを収集していたとして訴訟が起こったそうだ。
またオンライン玩具を使った「人質事件」も発生したそうだ、人質に取られたのは文字どおりの「ムスコ」である。

使われた道具は「男性用貞操帯」であり、それをつけられるとセックスやオナニーは不可能になる。
その貞操帯はオンライン化しており、ご主人様は遠くからでもロックを開閉できるという寸法だ。

その貞操帯が乗っ取られ「金を払わなければお前は一生貞操帯をはずすことができない」と脅迫される事件が起こったそうだ。

このような凶悪事件の被害者になる恐れがあることから、できれば玩具はオフラインのものを選んだ方がよい。

だが、オンだろうがオフだろうがつけられた方は外せないのが貞操帯であり、今はもっぱらプレイ用の玩具として使われているが、昔は不貞防止のために強制的につけさせる非人道的なものであったという説もある。

そんな人権侵害に苦しむ女を救うのが今回の作品だ。

『異世界鍵屋と貞操帯 ~アソコの鍵穴、解錠します~』


主人公の「伊勢帆人(いせはんと)」は独立したばかりの鍵屋だったのだが、美人局(つついもたせ)に引っかかってしまいピッキング担当として泥棒の片棒を担ぐ羽目になり、逃走中に仲間に射殺され、気づくと牢獄の中にいた。

名前からして帆人が元いた世界は日本なのかと思ったが、いくらなんでも仲間をいきなり射殺したりはしないだろう、おそらく日本によく似た別の場所、もしくは暴力が支配する核戦争後の日本だったと思われる。

帆人が目を覚ましたのは「ラコニア」という異世界の国の牢獄であった。
帆人が元いた世界もかなり暴力的だった気もするがラコニスはさらに力こそパワーな世界観であり、男たちはみな野蛮、そして女はそんな男たちが侵略した土地から献上された女であり、日々暴力的な男に怯えて暮らしているという状態であった。

帆人が現われた時、ラコニスの男たちはみな戦争で出払っており、国には女しかいない状態であった。

そして男たちの留守中、女が不貞を働かないよう、貞操帯をつけることが義務づけられており王妃である「マーゴット」も例外ではない、というかむしろマーゴット発祥の貞操帯文化であった。

国に侵入した罪人として捕まっていた帆人だが帆人に鍵開けスキルがあると知ったマーゴットは「この貞操帯のせいで火照った若い体を持て余してどうにかなりそうなんだわさ!」と帆人に開錠を懇願する。

もちろんこんな口調ではないが、要約するとだいたいこれしか言ってない。
マーゴットだけではなく、この国の女は体が疼いて疼いてしょうがなくなっており、貞操帯の影響でそうなっているのかもしれないが、もし元からこんなに性欲が強かったら「そりゃ貞操帯もつけられるわいな」という気もする。

マーゴットは股間だけではなく、乳首にもピアス穴を開けられ錠を取りつけられるという極めて痛々しい状態なのだが、開錠のためにそれを触るたびに快感で悶絶したりするので「やはり貞操帯もやむなし」という気もする。

開錠に成功し、文字どおり御開帳となったマーゴットと、痴態を見せられた帆人が我慢できるわけがなく、そのまま開帳したマーゴットの鍵穴に帆人は自らの鍵を差し込むことになる。


その後、無罪となった帆人は同じく貞操帯に苦しむメイドのクロエとセシルほか、国の女たちの貞操帯を開錠し、無事開いたところに自分の鍵を挿れてあげるというアフターケアまでする救世主となっていた。

もともと美人局に引っかかるような帆人なので人助けというよりは、スケベ心でやっている部分が多いのだが、なにせラコニスの女たちは体が火照りちらかっているため、性欲の塊同士ウインウインの関係にはなっていた。

だが、ここでめでたしめでたしではない。「いつから『貞操帯』が女性用だけと錯覚していた?」という話である。
ひとりだけ帆人をよく思わない女性、マーゴットの護衛騎士である「イザベル」の手により、帆人は男性用貞操帯を装着されてしまうのだ。

禁欲と貞操帯がもたらす痛みで、なかば正気を失う帆人だがそのおかげで「マゾに目覚める」という臨機応変ぶりを見せている。

ちなみに自分の鍵開け能力で外せばいいではないか、と思うかもしれないが、その貞操帯は普通よりも高度なもので、しかも錠がお尻の方につけられているため帆人でも鏡がなければ開錠不可能で、この国の質の悪い、金属をみがいただけのような鏡では無理だという。
鏡もまともに作れないくせに、貞操帯の技術だけやたら高い国に未来などあるはずがない。
イザベルも結局「性欲が強い女しかおらん」でおなじみのラコニスの女であり、自らも貞操帯で禁欲しているため、結局帆人の鍵に夢中になってしまう。

その後、帆人はラコニスの女たちの股間だけではなく、心身ともに自由にしてあげるのだが、帆人は正義漢というわけではなく、基本的に性欲でしか動いていないのだが、それが結果的に全員を幸せにしているのである。

さまざまな問題を起こしがちな性欲だが、うまく使えば問題を解決することもごくまれにあるという例である。


異世界鍵屋と貞操帯 ~アソコの鍵穴、解錠します~
著者:田中珠/イラスト:はちなつ

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